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私の人生を 鬼の目つきで照らし出す 閃光 激しい水しぶきに 呆気にとられて 震えるしかない 断言と共に 船が 近づいてきて 私の安否を問う 叫びの声 ああ 私たちは ゆめゆめ 忘れることはない あの日の津波で 雨の彼方へと運ばれていった人々を
明け方の突然の雷雨に目覚める そのまま降りしきる 私は眠りのさなかで 泣いていたのか
しかし それを叱りつけるかのようだ けたたましさ 稲光だ 雨粒が 叩きつける野原で 私は 布団を敷いて 寝がえりをするしかない
はるか遠くの浜辺の 津波で残った たった一本の木が 私やあなたの 庭に 街に 通りに 立っている 私もあなたも あの波にさらされて 残ったその影に 立たされている 朝の太陽にしがみつき 真昼の時報にしがみつき 夜の食卓にしがみつき 生きている
[焦点 feat.和合亮一] あらかじめ決められた恋人たちへ https://youtu.be/9f8VifnvlUc @YouTubeさんから
練習している ピアノの調べが 遠くの家から 聞こえてきて ああ いくつもの季節が 夕食の後にでも 玄関を訪ねてきてくれるといい
家に戻ると 靴がいくつか並んでいる玄関に とても小さな石が紛れ込んでいて それを庭先へと 放りながら 明日の天気を占ったような気持ちになる
ぽつりと雨 降りだして 急ぎ足で 帰っていくと 春の家明かり 懐かしい人の面影が それぞれの灯の下で 微笑んでいる
[radiko.jp]詩の礫〜和合亮一のアクションポエジィー | RFCラジオ福島 | 2017/04/23/日 | 18:45-18:55 #radiko http://radiko.jp/share/?t=20170423185400&sid=RFC …
がらりと玄関の扉が開く。大きめの野球帽を被った少年が弾き出るように飛び出してきた。すぐにお母さんも。目が覚めたようになって、おはようございますと挨拶。
近所に 鉄塔が並んでいる川原があります そこを歩くのが好きです この世界に生まれる前の人生を想います 春が急いでいます
[焦点 feat.和合亮一] あらかじめ決められた恋人たちへ https://youtu.be/9f8VifnvlUc @YouTubeさんから
焦点 feat.和合亮一] あらかじめ決められた恋人たちへ – YouTube
[radiko.jp]詩の礫〜和合亮一のアクションポエジィー | RFCラジオ福島 | 2017/04/09/日 | 18:45-18:55 #radiko http://radiko.jp/share/?t=20170409184500&sid=RFC …
春が急いでいます
震災後の 熊本のいまを めぐらせていただきました みなさんのお話を聞くことが出来て 本当に良かったです これから言葉に 出来ることを 急ぎ 福島の書斎に戻り 考えたいと思います 熊本の雄大な風景に 感謝いたします
本日 これから 一年が経った熊本の被災地をめぐります そして詩や文章を書かせていただきたいと思っています 熊本の朝は 雨が降っています 私の泊まった部屋の窓から 熊本城の姿が はっきりと見えます
ぐるっと東北・母校をたずねる:県立福島高校/1 「梅高精神」で壁乗り越え 和合亮一さん /福島 – 毎日新聞
熊本にて
熊本に到着いたしました 震災から もうすぐ 一年 明日は 被災地を巡らせて いただきます
夕方の仕事を終えて 博多におります これから熊本へ向かいます 福島から 熊本へ 初めて みずほ に乗ります 福岡のみなさんと お会いしたい気持ちを 抑えつつ
大岡信さんが 残して下さった詩業を これからも私なりに ずっと 追いかけていきたいと思います ありがとうございました ご冥福をお祈りいたします
大学生時代に 大岡信さんの詩と出会いました 三十年が経って 今も必ず読み返しています 大岡さんの詩を追いかけるようにして書いた 作品もいくつかあります 震災以降は詩作に没頭して 評論活動は 時評や書評などしか出来ていませんが 時間が出来たら詩人たちの評伝を書きたいと思っています
詩人の大岡信さんが亡くなられました かつて大岡信さんと奥様と評論家の三浦雅士さん 当時の「現代詩手帖」編集長の亀岡大助さんと共に 静岡県の三島駅近くのレストランにて夕食を囲んだことがあり 詩と評論の両方をがんばりなさい と大岡さんやみなさんに励ましていただいたことを覚えています
お聞きください〜[radiko.jp]詩の礫〜和合亮一のアクションポエジィー | RFCラジオ福島 | 2017/04/02/日 | 18:45-18:55 #radiko http://radiko.jp/share/?t=20170402184500&sid=RFC …
いま 所沢に向かっております 西武池袋線急行 春が急いでおります
こころにきしみがあるのなら なにかはなそうよ ことばのきしみをわかちあって
わたしは 夜明け前に 雲になり 風になり 花粉を 運んでいます 花たちが 季節が 手を広げて 待っているから あなたの目や鼻に 痛みやかゆみを起こして しまわないように そっと 手から手へ 渡していきたいのです なかなかうまくいかなくてすみません 実は わたしも花粉症なのです 笑
燃えあがるような絵の具を心に塗りこめてさえずりながら鳥は丘のうえを飛んで行った 無人のブランコが 少しだけ揺れていて 子どもたちのはしゃぐ声が 嘘のように聞こえてきて 呆然とした春の寂しさの真ん中には 砂場に転がったままの小さなバケツとシャベルとがある 人影はない 風の影がある
燃えあがるような絵の具を心に塗りこめてさえずりながら鳥は丘のうえを飛んで行った きみは手のなかにある新しい地図を便りに 迷宮へと踏み出す 新しい街 新しいアパート 新しい暮らし 新しい故郷 生まれ育った たたずまいに 別れを告げて ポケットには 世界と約束を交わしたキーがある
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