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本日と明日 上野ストアハウス劇場に お伺いさせていただきます/茶トラ「遊戯空間の「たったいま八月の冥王星でたったいま八月の地球で… 」
いよいよ11月28日連続初演です / 和合亮一作詩、新実徳英作曲〈黙礼スル 第1番、第2番〉連続演奏の初演 『新実徳英の合唱世界』藤井宏樹指揮/浅井道子pf/合唱団樹の会 詳しくは → https://m.facebook.com/choirkinokai/
『たったいま八月の冥王星でたったいま八月の地球では』(改訂版) 日程:2016年11月23日~27日 於:上野ストアハウス テキスト:和合亮一 構成・演出:篠本賢一 出演:藤田三三三、三田直門 他 詳細http://www.storehouse.ne.jp/ *27日にトークに出演
遊戯空間 11月23日から 上野ストアハウス にて 前回 ソールドアウトとなった舞台の改訂版上演 詩集「入道雲」「廃炉詩篇」が 遊戯空間により 舞台化されます 詳しくは http://www.storehouse.ne.jp/ *27日にトークに出演します
原発避難いじめ 横浜の生徒の親「苦しいけど死選ばないで」 同じ境遇の子供に(産経新聞) – Yahoo!ニュース
手渡したい 言葉がある やさしさがある 祈りがある 明日がある 手の中に しまいこんで いつかは あなたに そっと 渡したいのです だから わたしの手は あなたの手を いつも 探しています
サラダボウルは あらゆる雲を やみくもに 混ぜ合わせて 雷雨の震える唇を ひたかくしにしたことがある
サラダボウルは あらゆる野菜の影におびえて 少しも 眠ったことがない そうして 水洗いのさなか 本当の 冷たさと 清潔さとを知って さらに 眠れなくなるのだ
サラダボウルは 朝には陽ざしを 真昼には犬の鳴き声を 夕暮れにはシチューの匂いを 白い皿の底に溜めながら 呆気にとられたように 口をあけている
サラダボウルは 怒りに震えたままで 器の表面に 光をすべらせたままで 真冬の厳しさにたえている 空を 白い絶望が 鳥の形をして 渡った
サラダボウルは 真っ白のままで 世界を蒼白にして テーブルの上で呆然としている これは そのまま わたしの心である
冷たい風はある日 しずかに止まった 急いで庭に出て ふと見あげる はるかに 一日は過ぎるだろう 靴の先には 冬と明日の風がある
冷たい風はある日 荒れ狂いながら私の家の窓を叩く 鉛のようになって 誰の心も寄せつけない雲も 激しく打ち続ける雨の粒と 地上に釘打つ稲妻も 落ち着くまで 台所でコーヒー豆を挽いているしかない
冷たい風は 窓のカーテンに顔を隠して 口ずさんでいる なつかしい調べに 耳を傾けてみる 小さな鳥の目に映る 野原が見えてくる気がした あの日 芽吹いた季節の入口が
冷たい風が 窓の前で ためらっている 窓を開けて どうぞお入り うつむいて あがりこみ 静かに語り また出かけて行った
徳島にて講演させていただきます 初めて徳島にお伺いさせていただきます お会いいたしましょう/詩人「和合亮一」講演会・徳島新聞 鳴潮 書き写しノート発売3周年記念講演会
詩の橋を渡って:節目を探す「教室」で=和合亮一(詩人) – 毎日新聞
お知らせ 本年夏に上演した 「未来神楽」の模様が 明日から 全国ラジオ各局 「録音風物誌」にて 順次 放送となります 詳しくは→ http://kayoukai.bizon.jp/rokuon/timetable.html … … ぜひ お聞き下さい ~
あなたの声は どんなメロディよりも わたしを励ましてくれる 雨音ばかりを聞いて 晴れ間のない空を眺めて 泣いていたばかりの わたしだったけれど あなたはわたしを 明るい陽ざしのもとへと 連れ出してくれるのです わたしは 優しく吹き渡る風を はるか 追いかけたいと思う あなたと
静かに近づいてくる季節の終わりに緋色のカーテンを閉め忘れたまま裸足で闇の中を駆けていった記憶喪失の巻き貝の殻に折れ曲がったクギをかくす
いいのか なかったことにされちまうぞ
静かに近づいてくる季節の終わりには鉛筆を削って何かを書きだそうとして手が少しも動かずに帳面の上に転がっていくだけのわたしの六角形の絶望であるにすぎない
静かに近づいてくる季節の終わりにはストラヴィンスキーをずっと聴いている
静かに近づいてくる季節の終わりに誰も座らない椅子が浜辺に置き去りにされているのを懐かしい幼い頃の自分のように眺めてその後で静かに座り髪を梳かしながらひとしきり泣いて立ち上がり蹴とばして横転させたに過ぎない
静かに近づいてくる季節の終わりに燃えさかる麦わら帽子が誰もいない海辺で主を待ちつづけているが曲がった電信柱が風に吹かれているだけだ
静かに近づいてくる季節の終わりに駆け抜けていく馬のしなやかな肢体の影は忘れられた波打ち際の旋律に他ならない
静かに近づいてくる季節の終わりにゆっくりと明けていく一日があり冷たい風に驚いて目を見開けばそれは命の灯が揺れているに過ぎない
『たったいま八月の冥王星でたったいま八月の地球では』(改定版) 日程:2016年11月23日~27日 於:上野ストアハウス テキスト:和合亮一 構成・演出:篠本賢一 出演:藤田三三三、三田直門 他 詳細http://www.storehouse.ne.jp/ *27日にトークに出演します
告知 遊戯空間 11月23日から 上野ストアハウス にて 前回 ソールドアウトとなった舞台の改訂版上演 詩集「入道雲」「廃炉詩篇」が 遊戯空間により 舞台化されます 詳しくは http://www.storehouse.ne.jp
「いままでなんかいも死のうとおもった。でも、しんさいでいっぱい死んだからつらいけどぼくはいきるときめた」(手記の言葉より) 「悲しい」や「悔しい」で 終わらせてはいけない ずっと 考えています http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161116/k10010770951000.html …
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