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サラダボウルは 怒りに震えたままで 器の表面に 光をすべらせたままで 真冬の厳しさにたえている 空を 白い絶望が 鳥の形をして 渡った
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2016.11.24更新
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> サラダボウルは 怒りに震えたままで 器の表面に 光をすべらせたままで 真冬の厳しさにたえている 空を 白い絶望が 鳥の形をして 渡った
サラダボウルは 真っ白のままで 世界を蒼白にして テーブルの上で呆然としている これは そのまま わたしの心である
サラダボウルは 朝には陽ざしを 真昼には犬の鳴き声を 夕暮れにはシチューの匂いを 白い皿の底に溜めながら 呆気にとられたように 口をあけている