トップページ
詩
詩の礫
7月の15篇の詩
詩2015
エッセイ
ほんだなのまえではなしませんか
本棚の前でお会いしましょう
小さな窓を探して
いっしょに詩集を開きませんか~「毎日新聞」時評より~
エッセイ2014
エッセイ2013
エッセイ2012
ショートコラム
詩の読本
翻訳
Japanese
English
ムービー
こえのつぶて
プロフィール
facebook
twitter
検索:
投稿
はなしに みみをかたむけてくれる それだけで あしたも がんばろうとおもうのです あなたのまなざし えがお よこがお みあげている そらのどこかに わたしたちの しずかな いちにちの おわりが それがあるのなら
しとしと あめが ずっと ふりつづけていた いちにちだったけれど あなたのこころが ざわめく ことばのように つたわってきて わたしは かさをさして あなたと ほほえむことができて よかった しとしと
帰ることの 出来ない 故郷を想って 涙を流している人がいます きみは それを知っていますか きみは何のために生まれて来たのでしょうか つまらない世間話に 相槌を打つために きみは生まれて来たか ならば ともに 世界へ 本当の 相槌をしてみようでは ありませんか
きみの まなざす先には 地平線がある それは 真っ直ぐな線を描き この世界を 二分するだろう だけど 分かって欲しい それは見せかけだということを
きみの まなざす先には 水平線がある それは 真っ直ぐな線を描き この世界を 二分するだろう だけど 分かって欲しい それは見せかけだということを
生きる
「山形ビエンナーレ2016」参加作品 9月18日 (日) 「詩ト詩ト歩ク」/山形ノ街ノ交差点デ詩ガハジマル 13:00~18:34 終了いたします 長い時間 お付き合い下さった ご協力下さった みなさまに 感謝いたします
たどりつきたいと思いました 天と地のすずしいまなざしに 詩ト詩ト歩ク
木のざわめき 風の足あと こもれびさがす 鳥のさえずり あなたのことを想っています そんなに強がることはない 大きな木でも 小さな木でも もたれかかるといい どんなに遠く離れていても そこが あなたのふるさと さあ涙を流したらいい
ポケットの中に 何かを入れたまま 忘れている そしらぬふりで 次の日には 別のジャケットや ジーンズや シャツを選ぶ しばらくたって そこに 手を入れて 思い出すのだ 何を忘れようとしていたのか その時 ふと淋しくなる
一つのささやきが 一つのささやきをもたらす 一つの忠告が 一つの忠告をもたらす 一つの叫びが 一つの叫びをもたらす 一つの優しい言葉が 一つの優しさをもたらす こんなふうに一日は 一日を連れてくる 夜が更けていく さらなる夜
どうしても言えなかったことがあるんだそれを伝えたいと思って今までを生きてきたのだけれどはっきりと分かった言えなかったことが僕の心の中でずっと生き続けていていつかきみに想いを届ける日まで心の奥で息をしていたこと
詩ト詩ト歩ク
詩ト詩ト歩ク
詩ト詩ト歩ク
ゆめのなかでゆれるゆめ
言葉にも明かりがある
雨宿り ほんとうの ともだち
しとしと降る雨と揺れる秋
雨の受け皿 山形八日町
しとしと降る雨の夕方にはかならず忘れ物があります
おもうままにまちをあるく しとしとと
あなたのなみだをわたしはわすれない わたしのなみだをあなたにしってほしい わたしはなんどでもわたしにうまれかわってみせる あなたはなんどでもあなたにうまれかわってほしい
いくつかの独楽が静かに記憶の中で回り続けているかのようにしとしとと降る午後の雨だ
木々のざわめきと落ちる実 子どもたちの優しい髪の分かれ目 静かな公園の水道の蛇口 きみの立っている場所は いつも 世界の先端だ だから 握りしめるのだ 拳を 蹴るのだ 地面を 飛ぶのだ 心を 山形の街の空を
きみと ともに この世界に 生きてあることの 希望 この街で暮らすこと 夢を持つこと 信じること きみは一本の草 きみはコオロギの鳴き声 きみは秋の山形 きみは宇宙の果てを信じる人
さあ 何かを始めなくてはならない 風が吹くのを待つのではない きみが風そのものになりたまえ 夢があるのなら この街で育てていくのだ きみの手の中にしか きみの夢はない きみの種子はない きみの足元にしか きみを育てる大地はない 地下を行く水のささやきは きみにしか聞こえない
たとえばきみ 靴を片方 無くしてしまったのなら もう片方の靴は 胸に抱えて 裸足になって 丘の上まで 駆けていこう 何を 無くしてしまったのか 本当の意味を 抱きしめるようにして
しとしと降るもの 降らないもの
あたりまえでなくていい さくらんぼ
1
2
3
»