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宇宙の闇が そこにたたずんでいることに はっとする そのまま 静かに 目を閉じる 肉体を投げ出してしまおう 大きな石のように そして ぐっすりと眠ることが 出来るような気がする
想っています 空よりも 海よりも あなたよりも 空のことを 海のことを あなたのことを 広く 深く あなたらしく 風のように 雲のように 明日のように
忘れられない風景のなかに 木の影があります 立っています あなたを 守りつづけています あなたの優しさが ずっと そこで 育っています
あなたに手紙を 書くようにして 朝の花びらを 見つめていると 返事が届く 花が揺れる 風が吹く
本日(5月13日付け)の朝日新聞の朝刊に 吉永小百合さんと 坂本龍一さんの 日本時間で5月4日に行われた カナダでの朗読会の報告が掲載されています 想いを伝えていただきました お二人と 関係者の方々に 深く 感謝申し上げます
黙っていると 沈黙は深くなる だから つぶやきはじめる 僕たちのおしゃべりには 終わりがない この世界から 風の音が ひとつも 止まないことと 同じように
風を部屋に閉じ込めました 涙ばかりがあふれてくるから これから燃えあがるような背中で羽根を広げるところです
影がさらなる影を求めて何かの影になっていこうとするかのようだね 上手く言いあらわせないことばかりが集まっている夜に
きっと 忘れられない風景のどこかに 忘れてしまった言葉があります
今月の連載コラムです / 「希望新聞」:東日本大震災 雲を見あげて 自然の中で深呼吸 詩人・和合亮一 – 毎日新聞 http://mainichi.jp/articles/20160511/ddm/010/070/034000c …
あなたの心のなかに 種子がまかれて 芽が出て 葉が広がり やがて 季節の中に そっと 花を咲かせている 言葉がある それをわたしは 野原に探している 秘密を守るようにして
風が風を育てている
風が風を育てている
風が風を育てている
あなたの優しい心には いつも遠い星の横顔があります
青くて 新鮮な宇宙から 私たちの朝はやって来る どうしてそんなに 青くて 深い色をしているのだろう それが知りたくて 私たちは空を見あげたり 花を見つめたりする
現在 発売中の「ダヴィンチ」5月号にて 新詩集「昨日ヨリモ優しくナリタイ」(徳間書店)を2か所に渡り紹介して下さいました 詩集「詩の礫」の編集を担当して下さり 今回も担当して下さった 加々見正史さんのお写真とインタビューを ぜひとも
吉永小百合さん 坂本龍一さん 深く感謝申し上げます 伝えて下さり ありがとうございます/吉永小百合さん「核なき世界」への願い、カナダから:朝日新聞デジタル吉永小百合さん「核なき世界」への願い、カナダから:朝日新聞デジタル
朝日新聞の吉澤記者が 2日に渡る取材と 数日の電話取材を経て まとめて下さいました 記事の中の「ふくしま未来神楽」 本年も 8月27日(土)・28日(日)に福島市 稲荷神社などで開催いたします ご紹介 ありがとうございます
大きな木の根っこが 誰もいない夜に 全てを思い出すためにうごめく ふと どこかへ行ってしまう そのまま鹿になる
大きな木の根っこを 思い出せないものがめぐり続けている 静かな風の中で 母と過ごした夕暮れの庭が浮かぶ
大きな木の根っこは 思い出せないものを守ろうとしている 誰もいない林の中で 誰かの足跡を恐れている
大きな木の根っこに 思い出せないものの全てが眠っている 誰もいない森の中で 時間を静かに吸い上げている
あの日に交わした約束は ずっと覚えている 唇をきゅっと噛んで それでも 空を見あげるということ
雲の休日
精神の口唇が嘘をついたままで 腹の底で呟きを止めない 悩ましい五月の休日に ある日の代休の曇り空が闇へと傾いてゆくのが分かるだろうか
お知らせ 詩集「詩の礫」(徳間書店刊) フランス語訳(完全翻訳)が完成 出版となりました 村上春樹の翻訳者で知られている コリーヌ・アトランさんが 丹念に翻訳をして下さいました コリーヌさん 関係者の方々に深く感謝申し上げます
ああどうしてこんなに 静かなのだろう わたしも あなたも この調べそのもの わたしは 草原を行く雲の影だ あなたは 丘の家の その窓だ
静かな音楽のあとで わたしたちは 語り 手をにぎり わたしは木となり あなたは風となり わたしは枝と葉をなびかせ あなたは わたしを いつまでも揺らしている
静かな音楽のあとで わたしたちは 語り 涙を拭かなくてはならない どんなに とめどない 悲しみが眠っていて ふとしたことでそれがあふれてくるのかを
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