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歯形の冥王星が火だるまになって転がる
燃え上がる諦念のプウルの底で
天使がボオルペンを落とした
僕はまだ林檎の中で眠ったことがない
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2017.03.08更新
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魚の腹が白く光りながら屋根を照らしていった 握り飯を包む銀紙の裏には腕時計の影が隠れている 名刺の裏に真っ赤な地図が浮かんだが それが忌まわしい燃え上がる猫の家系図だ 腹話術ばかりを繰り返す奈落がマッチの箱に入っている
国境に放置している自転車を漕いでいる陽炎の弟を タバコの葉の畑で見失った記憶が 思惟の零度の坂道を駆け上がって来る 紫色の名刺を重ねたまま航空母艦は 新しい銀の蠅を不時着させているばかりだ