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静かな音楽のあとで ささやきあうことも 語りあうことも むずかしい そろそろ 朝食を終えようと思う わたしたちは 席を立つ わたしと 静寂の 二人きりで
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2016.10.02更新
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> 静かな音楽のあとで ささやきあうことも 語りあうことも むずかしい そろそろ 朝食を終えようと思う わたしたちは 席を立つ わたしと 静寂の 二人きりで
静かな音楽のあとで わたしたちは涙をふかなくてはならない 悲しみをぬぐうことが出来なくても また次の音楽がはじまるから 静寂という曲が 朝のテーブルの上では 冷たい水が飲み残されたグラスが立っていて わたしたちの心が横倒れになっていて
日曜日の朝のテーブルで わたしたちは ゆっくりと何かを わすれていく そして 思い出す この星が 公転していることを そして 体の中を 真っ赤な血が めぐっていることを しぼりたての ニンジンジュースを飲みのこして ゆっくりと 白い秋の 真昼間へと かたむく