トップページ
詩
詩の礫
7月の15篇の詩
詩2015
エッセイ
ほんだなのまえではなしませんか
本棚の前でお会いしましょう
小さな窓を探して
いっしょに詩集を開きませんか~「毎日新聞」時評より~
エッセイ2014
エッセイ2013
エッセイ2012
ショートコラム
詩の読本
翻訳
Japanese
English
ムービー
こえのつぶて
プロフィール
facebook
twitter
検索:
投稿
ゆっくりと水を飲みほす 正直な大地でありたい 突然に降り出す あたたたかな雨でありたい 優しい髪の分かれ目に 手をかざすおだやかな人でありたい たおやかなまなざしに 鏡のようにそれをかえす人でありたい
わたしは 服を着ているんじゃない わたしは わたしを着ている あなたは あなたを着て欲しい
あなたはわたしを まだ しらない わたしは あなたが想っているほど わたしじゃない でも わたしは あなたが想っているよりも わたしです
空から星へ 風から雲へ グランドを走る きみからきみへ 今朝のバトンが渡る
さびしさが 静かな音楽になって 耳元で 聞こえているような気がする 誰もいない野原の道の上を 小さな雨が歩いているのが分かる
森の中に吸われていく 鳥のささやきに 孤独を知る ふっと うなじのあたりに 静かな息がかかった気がして 振り向くと 雲の切れ間
ゆっくりと珈琲でも飲んで 考えることにしませんか 味が違う気がしませんか 昨日と今日と さびしさが違うように
静かな音楽が 耳に残っている朝は 優しいこの星の心が 伝わってくる気がする ああ 公転している
雨上がり 道がゆっくりと渇いていく 新しい旅が始まるみたいで きみは それを眺めるのが好きだ
電車に 乗って 少しずつ 手帳に メモしている どんなふうに 昨日の雨が 隣に 座ってくれようとしているのかを
「教育音楽」(音楽之友社)6月号の巻頭で 「つぶてソングの集い」を特集して下さっております ありがとうございます
お知らせ 熊谷達也(直木賞作家)× 土方正志(荒蝦夷編集長)× 和合亮一 フリートーク 西沢書店大町店(福島市)にて 7月3日(日)午後2時~ 詳しくは → http://www.books-nishizawa.jp/index.html
«
1
2