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あなたの 孤独を 私は 知る だから あなたと きっと 出会う
分かっているから 分かっているって 言わないだけなのさ 分かっていて ほしいから きみに
詩の礫 孤独をめぐるソナタ
わたしのほんとうの孤独を あなたは知らない わたしも知らない わたしのほんとうの孤独は わたしを知っている そして あなたを知っている
あなたが いなくなってしまったから さびしいのか さびしいから あなたがいなくなってしまったことに はじめて 気がついたのか もう 会えないのは 同じこと
とても静かな気持ちで あなたのことを想っているときに 白い鳥が 飛んでいる姿が まぶたに映るのです
あなたと出会った意味 あなたの言っていたこと それがやっと分かった もう鳥は遠くへ行ってしまった
ふりむいてみると すべてが 今まで通り 待っていてくれている気がして なんだか涙がでてしまうね ふりむかないこと 旅立ちはいつもさびしい
知った 永遠に一人になってしまうこと 分かった 星が私にだけ輝いていること
もう決めたこと もう迷わないって 決まったこと だけど まだ 迷っているわたしは 本当のわたしを知らないだけ
虫の声に耳を澄ます 私の胸に耳を澄ます 鳴いている 泣いている
あなたに会うために 生まれてきました そのことだけ 伝えたいのです あなたともう会うことが 出来なくなっても
あなたの 涙だけが 私のことを 分かって 泣いてくれて
『昨日ヨリモ優シクナリタイ』(和合亮一・著)