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春がある日に
はるかな山々からやって来て
わたしたちの暮らしに
枝や葉を置き忘れていった
またかあ
などと目くばせしながら
わたしたちは
揺れる木のこずえを見あげているのです
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2017.03.10更新
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> 春がある日に はるかな山々からやって来て わたしたちの暮らしに 枝や葉を置き忘れていった またかあ などと目くばせしながら わたしたちは 揺れる木のこずえを見あげているのです
春がある日に はるかな海からやって来て わたしたちに おだやかな光と波の音を忘れていった 耳をすませてごらん きみにささやきながら わたしたちは 手をつないで また つないで
季節がある日に はるかな昨日からやって来て わたしたちの明日に 言葉を忘れていった 生きることの寂しさや 悲しみや優しさの中で わたしたちは ああ 春が来ていたのだと 思い出したように気がつくのだ