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2018年11月17日
上手く
いかない日は
目をつぶって
深呼吸して
みてほしい
きみだけに
星がめぐらない
わけじゃない
吸ったり
吐いたりして
新しくなる
きみの息が
強く
どこまでも
呼ぶ
星と雲の
はてしない
渦を
2018年11月15日
お知らせ はじまりの美術館企画展「アラワシの詠(うた)」関連企画
吉増剛造・和合亮一トーク&パフォーマンス 「アラワシの詠」
2018年11月17日(土)15:30〜17:30
会場:はじまりの美術館
出演:吉増剛造(詩人)、和合亮一(詩人)、篠原誠司(足利市立美術館)
http://hajimari-ac.com/enjoy/exhibition/arawashinouta.php …
2018年11月14日
静かに消えていこうとする時間は
私たちに嘘をつかない
近くの踏切りが
カンカンカンと鳴り始めた
もうすぐ列車が通り過ぎる
カンカンカンと鳴り始めた
近くの踏切りで
私たちに嘘をつけない
静かに消えていこうとする時間は
2018年11月13日
【新刊】『QQQ』刊行/装幀=中島浩 全国書店/ Amazon→https://www.amazon.co.jp/QQQ-%E5%92%8C%E5%90%88-%E4%BA%AE%E4%B8%80/dp/4783736448/ref=sr_1_5?s=books&ie=UTF8&qid=1542030406&sr=1-5&keywords=QQQ …
2018年11月09日
大きな見出しばかりに見とれて
大きな声に耳を奪われていると
小さな見出しを探したり
小さな声に耳を傾けることを
忘れてしまいがちになります
気づいてください
わたしたちの毎日は
小さな見出しなのです
小さな声なのです
2018年11月08日
寒い朝だ
さびしさを
少し大きめの
封筒に入れて
しっかりと
その口を
のりづけして
宛名を
書こうと思って
手が止まった
テーブルのうえ
冷たい
水たまりが
出来ていた
そこを
飛び越えて
近所の
ポストに
届けたいのに
2018年11月04日
あなたは たった一人では 本当にか弱い 悲しい この世界は 荒野は あなた一人では あまりにも広すぎる 残酷すぎる だから 手をつなぎませんか 生きていきませんか 私もまた か弱くて 悲しい世界を 手探りしています あなたと同じなのです
2018年11月04日
夜は
迎えに来る
何を
夜は
迎えに来る
何を
何
答えは見つからない
ままに
夜は更けていく
いや
答えは
初めから
あるのかも
しれない
目を閉じて
眠り
目覚めるのは
いつも
決まって
たった一人
2018年11月04日
あなたの
まなざしを
おいかけていくと
かならず
わたしに
たどりつく
そこにいる
わたしは
いつもと
おなじわたし
すこし
ちがうわたし
おなじこと
ちがうこと
そのりょうほうを
おしえられて
どきどきする
あなたの
ふたつの
すずしい
まなざしに
2018年11月04日
ときには
たった一人で
ガッツポーズするのも
おススメです
ごくたまに
のことだから
いいじゃないですか
あなたの
よいところ
いつも
自分のことを
二番目に考えるところ
あなたを
励ましたいところ
いつも
自分のことを
二番目に考えるところ
2018年11月04日
強がっているけれど
わたしの心のなかに
つり橋があるのです
険しい渓谷で
風に揺れています
誰かが歩きはじめると
切れてしまいそうになるのです
決して渡っては
ならない
だけど
今日は
秋の終わりの
燃えるような
黄金の森の息に
染められて
川がささやいていて
ひさしぶりに
よい眺めです
2018年11月04日
髪を洗い
乾かして
草がなびいているのが分かる
からりと晴れ渡っている
爽やかな風に目を閉じて
でも
このまま
忘れてしまっていいのか
どこか
濡れたままにしておこう
目を開いて
私は精神を見つめる
頭なのか心なのか
草原は
伸び放題である
2018年11月04日
秋は
残酷だ
わたしたちを
生かしてくれるからだ
ススキの穂は
日に日に
追い立てるからだ
紅葉が
冷酷に
山を燃やすからだ
赤くせまってくるのだ
おまえたち
命をつむぎなさい
と