トップページ
詩
詩の礫
7月の15篇の詩
詩2015
エッセイ
ほんだなのまえではなしませんか
本棚の前でお会いしましょう
小さな窓を探して
いっしょに詩集を開きませんか~「毎日新聞」時評より~
エッセイ2014
エッセイ2013
エッセイ2012
ショートコラム
詩の読本
翻訳
Japanese
English
ムービー
こえのつぶて
プロフィール
facebook
twitter
検索:
詩の礫
(No Ratings Yet)
読み込み中...
2018.11.01更新
トップページ
>
twitterの記録
> 詩の礫
ただいま 帰宅してすぐに 僕は向き合う ハンガーと するすると 服を脱ごうとして ここにかけられるもの 宙ぶらりんのまま いつまでも 体にまとわりつき 早く脱いで ぶら下げたいのに からっぽの ハンガーは 今のところ この部屋の 一日を吊るすのに 精一杯みたいだ
思い出せないものを 思い出せないのです 頭の中に 置き忘れてしまって 何が思い出せないのか 思い出せないのです 忘れてしまったものが 置かれていることだけは 思い出しています 力なく 笑うしかありません これから 無意味な 思い出し笑い をするしかあるまい