書物の棚の前に 立ってみたまえ それぞれの空白を それぞれの頁に挟みこみ 美しく整然と並ぶ あらゆる無 書物という故郷を喪ったまま それでも文字は 床を這い 呼吸する ほら 忌まわしい執念の吐息が 闇の中に聞こえるはず

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2016.09.24更新