宛先のない 手紙を巣の真ん中にとらえて 風に晒している
生涯の深い底から 手という言辞の与えられない手が 無数にたちあがり
白い封筒をとらえようと 指を伸ばす
それを静かに眺める 薔薇の藪

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2016.09.22更新