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冷たい風はある日 荒れ狂いながら私の家の窓を叩く
鉛のようになって 誰の心も寄せつけない雲も
激しく打ち続ける雨の粒と 地上に釘打つ稲妻も
落ち着くまで 台所でコーヒー豆を挽いているしかない
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2016.11.23更新
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> 冷たい風はある日 荒れ狂いながら私の家の窓を叩く 鉛のようになって 誰の心も寄せつけない雲も 激しく打ち続ける雨の粒と 地上に釘打つ稲妻も 落ち着くまで 台所でコーヒー豆を挽いているしかない
冷たい風は 窓のカーテンに顔を隠して 口ずさんでいる なつかしい調べに 耳を傾けてみる 小さな鳥の目に映る 野原が見えてくる気がした あの日 芽吹いた季節の入口が
冷たい風はある日 しずかに止まった 急いで庭に出て ふと見あげる はるかに 一日は過ぎるだろう 靴の先には 冬と明日の風がある