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空よりも 海よりも 大きくて 深いところから 朝のサラダはやってくるのかもしれない ドレッシングソースは 雲の間にあるのかも あるいは クジラの目覚めにあるのかも
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2018.01.21更新
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一杯のコーヒーを トーストが焼ける前にも 早くも飲み干してしまった ボイルドエッグ をしばらく指で 転がして 殻を剥いて ああ はるか どこかの街で わたしたちよりも先に ささやき始めている テーブルがある さきを越されてしまったね 真っ白な塩をふりかけて
トーストが焼きあがって来た バターが塗られていくけれど これは非現実的世界が迫ってきていることの 一つの儀式である 歯に ばらばらに噛み砕かれ 長い管を通り わたしたちは やがて咀嚼されて 消滅していく そんなことを わたしの耳を触りながら 考えている パンの耳も