手を「手」と名付けようとした誰かが手と指で「手」という文字を紙に記したとき「手」は手となり得たのだろうか 手は「手」とそれを行き来しもはやただ開かれるしかなかったのだろうか このとき「手」から逃げていった手をてのひらに夢想し拳を握ってみるのだ 暗い闇にて

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2016.09.24更新