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あの日から 変わったことと 変わらないこと 光が眼に染みるのなら それはきみの怒りが 青々とした空を 映しているからだ
心をとどけるということは 雲をつかむような 話なのかもしれない だって 思いは見えないものだし とどけるにしたって どうすればよいのか よく分からない だけど 浮かんでいるだろ 僕たちの 暮らしに ほら いつも
詩の礫 「Like a stick」
詩の礫 「Like a stick」 12月31日(すでに開始しています~) / 本日は 夕方ぐらいまで 断続的に 連続ツイートいたします 追いかけて下さると 嬉しいです
あなたの寂しさは あなたの 眼の奥にあります あなたの寂しさは あの空の かなたにあります あなたの孤独は この世界の この星の 孤独である 誰もいない 道がある 海がある 町がある
あなたの涙が 私に 教えてくれたこと 人は弱い 人は悲しい 人は切ない 人は人を想う 人は人を愛する 人は人に涙する あなたも 私も 共に 生きている そのような 孤独がある
あなたと 静けさを 育てつづけて いきたい あなたが静かに 涙を流していること わたしは知っている つもりです どうか 強がらないで ほしい あなたの 孤独を 知って わたしも 涙を 流します あなたと 育てつづけて いきたい
私の通っていた 小学校の隣 大波小学校は 通ってくる子どもさんがおらず 3月26日 閉校式典が行われたそうです よく 遊びに出かけた学校でした そのような記憶までもがさびしくなる わたしのふるさとがあります
孤独だからこそ 手をつなぎませんか だからこそ手を にぎりませんか だからこそ 空をみあげませんか ゆっくりと 季節が急いでいます わたしたちは まだ 靴のひもを むすんだばかり
ふと 眠気がやってきて 電車に揺られながら 目を閉じると トンネルにさしかかる でも みなさんも 必ず さしかかります おそらく今晩も 眠る前に
イヤホンから 少し 音楽がこぼれている 隣の席からも 向かいに座る 人からも それぞれの 秘密の 音楽が混ざり合う まばらな人影 早い朝の電車 一年が急いでいる
ふとした 笑い声が 手のぬくもりが こもれびの やさしさが 寒い朝の空に なつかしくなります ああ こんなに 風が冷たいから やさしさや ぬくもりを 思い出すのだ あなたの 笑顔が 何よりも 大事です
さびしさは 交わす言葉のなかに 捨てられた新聞のなかに 人が行きかう雑踏のなかに ふと口ずさむ鼻歌のなかに いつかふりあげたその拳のなかに 見あげた新しいビルの窓に 枝の先のつぼみのなかに ぼくたちは ほんとうは鳥 ほんとうは雲 ほんとうは雨 ほんとうは宇宙 ほんとうは 落とし物の切符
なにかを受け止めきれないままに 背中を押されているようにして 毎日を急いでいる 言葉に出来ないことが まるで 当たり前のことだとして だけど なにかが違うことも 本当は良く分かっている 言葉にならない 夕暮れの寂しさを 流した涙を
たったいまの 駅で 友人が 降りていく姿がありました わたしは 見つめて 手を振りました 気がついて もらえませんでした わたしは友のことを想っている 友は今朝の私を知らない 面白い 冬の朝
悲しみを 少しでも 分かりたいと想うのだけれど 上手く それを伝えられない 想いだけが残っている 電球が切れたので ソケットから 外しました 久しぶりに 電球に触った
あさのはじまり ノックをするように まばたきをいくつか そのたびに あたらしくなる なにかがある あなたをおもうきもちが めざめていく そらに くもは しずかに うごいている あなたのねむりが やさしく あさく なっていく
12月31日 詩の礫「Q」 開始時刻 未定
お知らせ 12月31日 詩の礫「Q」 開始時刻 未定
言えないことと 言いたいこと 言いたいけれど 言えないことと 言いたいけれど 言わないこと 言わないけれど 言いたいこと 雪が降っている
あなたの故郷は 今日のあなたに 優しい顔をしていますか あの日に失われた国 この日本のどこかで
こころにきしみがあるのなら なにかはなそうよ ことばのきしみをわかちあって
たった 一人で 考え 続けて います どうして 私は いつも たった 一人 なのか そのことを たった 一人で
夜更けに 陸橋のたもと 朝まで 開いている 店のカウンターで 夜の線路を 見つめて いつまでも 懐かしい 友と 話し続けた 始発の電車が 動き出して 目配せして 別れるのだ 約束した 新しい年の 新しい季節の 再会を そして ひとまず 眠ることを
足を 組んだまま 背もたれに 沈黙と禁忌 背中をあずけて 新聞を開いて 「通過する予定の 貨物列車の遅れにより 8分遅れての発車となります どうか ご了承ください」 記事を読んだふり 不機嫌なふり 足を組みなおして 眠ったふり 足を投げ出した 日本人たち 連れられていく 8分ほど 遅れて
電車の窓に キャラメルの箱が 置いてある 誰かが忘れたもの 小さいその中で 誰かの暮らしが 静かに かくれて 息を しているみたい まだ知らない 誰かの やさしさも
あなたにとって かけがえのないもの わたしにとっても ふたつめはないもの たとえば それは あなたにとっての わたしです あなたのさびしさは わたしのさびしさ あなたの孤独は わたしの孤独 夜が深まる いま 同じ涙を 流している ところです
あまりにも 深い 暗い夜を 耐えることのできる 自信がないのです 負けてしまいそうになる わたしであることに だから 心の闇に 明かりをともしたい 星を数えたいのです あなたと
あなたの夢を わたしは知りたい あなたの望みを わたしは知りたい あなたの幸福を わたしは知りたい あなたの未来を わたしは知りたい あなたの道を わたしはたずねたい あなたの涙を わたしは流したい あなたの怒りを わたしは受けとめたい
こんな夜は まだ よく 知らない わたしの心が 裸足のままで 子どもの姿で 雨の中で 泣いているよ おウチに入れて あげようよ 全然 知らない子だけれど かわいそうだから
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