トップページ
詩
詩の礫
7月の15篇の詩
詩2015
エッセイ
ほんだなのまえではなしませんか
本棚の前でお会いしましょう
小さな窓を探して
いっしょに詩集を開きませんか~「毎日新聞」時評より~
エッセイ2014
エッセイ2013
エッセイ2012
ショートコラム
詩の読本
翻訳
Japanese
English
ムービー
こえのつぶて
プロフィール
facebook
twitter
検索:
投稿
[radiko.jp]詩の礫〜和合亮一のアクションポエジィー | RFCラジオ福島 | 2017/11/19/日 | 18:45-18:55 #radiko
やさしくされてしまうと 切なくなる みんな 孤独だから 小さな子どもが 道ばたで泣いている お母さんが 頭を撫でている もっと わたしが 泣いている
その涙が あなたを守ってくれる だから 泣いたほうがいい
一杯のコーヒーで 気持ちが変わることがある 一つの言葉で 心が弾むことが 一つのあいさつで 親しくなることが 一つの感謝で 報われることが きっかけは 一つだけでいい 一つがいい
あなたの 涙だけが 私のことを 分かって 泣いてくれて
ある日 さびしさが 靴をはいて 猫を 追いかけたり 三輪車を 片づけたり ポストに 投函したり 白いボールを 拾ったり 無人の家が ずっと 並んでいる 四つ角の どこかで 靴をぬぐ もっと せつなく なった
やさしさは いつも すぐ 隣にあって 気づかないうちに しだいに 葉を広げて 光に向かって 大きくなっている わたしは みずみずしい その緑の色に いつも はっと させられるのです あなたの ほほえみに
大地に裸足で 立とうとせずに 足の裏の痛みを 知ることが出来るだろうか
終わったと思っているだろ 何も終わっちゃいないんだよ じゃ どうして 静かなんだろうと思うだろ ただ 静かなだけなんだよ