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わたしたちの心に 寄る辺はあるか ほんとうにそれは 故郷なのだろうか 大地に裸足で 立とうとせずに 足の裏の痛みを 知ることが出来るだろうか
石ころが こつこつと 話しかけてくる あなたの悲しみは そのままに 怒りは そのままに 寂しさは そのままに 拳や 涙や うつむく日々は みな 明日の あなたを 目覚めさせる 迷わずに 小さな 石ころの 転がるままに
選ぶことは 人生を選ぶこと 選ばないことは 人生を選ばないこと 選ぶのは苦しい 選ばないのは 情けない
投票率の低さに 心が折れそうになる 私たちである 折るしかない 心の折れ目から 始めるしか あるまい
夕暮れ 後ろをついてくる 犬がいて あまりにも 寂しそうだから 僕も一緒に 追いかけて いくことにしました 僕のことを
そんなに強がることはない 大きな木でも 小さな木でも もたれかかるといい どんなに遠く離れていても ここが きみのふるさと しばらく 涙を流すといい
わたしの手の中にしか わたしの夢はない あなたの手の中にしか あなたの夢はない あなたの種子はない あなたの足元にしか あなたを育てる大地はない 水のささやきは あなたにしか聞こえない
あなたの心が 雨に打たれています 傘にいれてあげなくて いいのですか
「生きる」「夜明けから日暮れまで」福島県立橘高校音楽部創立120周年記念演奏会(ハイレゾ音源録画) https://youtu.be/-DbX8BtogHU @YouTubeさんから
きみが ポケットの中に 仕舞おうと している地図は 僕が あの日に 無くしたものだ その裏側に 書き留めて おいてほしいんだ 二文字を 「故郷」と
「こわかったね ぜったい わすれないからね どうか こわい思いが なくなりますように」 たくさんの人の 眠りの中に 母から子への手紙は 置かれてあります 秋の 浜辺 青い帽子の 隣に
静かに まぶたを閉じる 懐かしい 昨日があって 慌てて 目を開いて 季節だけが過ぎて ずっと まばたきをして 生きていく
あなたの心が 雨に打たれています 傘にいれてあげなくて いいのですか
秋に 雨が降ると 一粒ずつ 濡れてしまう かけがえのない 一つ 一つが だから 傘をさす
何かが始まるわけでもない 何かが終わるわけでもない そんなふうに決め込まない 何かを終えるのだ 何かを始めるのだ