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いっしょに詩集を開きませんか~「毎日新聞」時評より~
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さびしさが 静かな音楽になって 耳元で 聞こえているような気がする 誰もいない野原の道の上を 小さな雨が歩いているのが分かる
何かを伝えたいのに 黙り込んでしまう わたしと あなた 耳は森 口は岩 目は草原 さしだした 手のひらに風
あなたの涙が 教えてくれたこと 人は弱い 人は悲しい 人は切ない 人は人を想う 人は人を愛する 人は人に涙する あなたも 私も共に 生きている そのような 孤独がある
黙っていると 沈黙は深くなる だから つぶやきはじめる 僕たちのおしゃべりには 終わりがない この世界から 風の音が ひとつも 止まないことと 同じように
どこに行けば 見つかるのだろうか ふと街を探し回って 靴の底に 秋があることを知った
8月26日 未来の祀りふくしま ご来場ありがとうございました 全国からお集まりいただき 感謝いたします またお会いいたしましょう
未来の祀り 8月26日 福島市稲荷神社に およそ1000人の方が 足を運んでくださいました ありがとうございました 未来神楽の動画が ホームページにアップされました ご覧ください/ふくしま未来神楽2017の動画を公開いたします
風はある日 しずかに止まった 庭に出て ふと見あげる はるかに 一日は過ぎた 靴の先には 秋と明日の風がある
風はある日 荒れ狂いながら私の家の窓を叩く 鉛のようになって 誰の心も寄せつけない雲も 激しく打ち続ける雨の粒と 地上に釘打つ稲妻も 落ち着くまで 台所で コーヒー豆でも 挽いているしかない
風は 窓のカーテンに顔を隠して 口ずさんでいる なつかしい調べに 耳を傾けてみる 小さな鳥の目に映る 野原が見えてくる気がした 芽吹く 新しい季節の入口が
風が 窓の前で ためらっている 窓を開けて どうぞお入り うつむいて あがりこみ 静かに語り また出かけて行った
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