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わたしのほんとうの孤独を あなたは知らない わたしも知らない わたしのほんとうの孤独は わたしを知っている そして あなたを知っている
空を 見あげる 命のはかなさを 流した涙を ぶつけようのない 悲しみを きみは 声をおさえて つぶやく その声に 呼吸を整えて その声に 静かに泣いて その声に 歌を口ずさんで その声に 耳を澄ませて その声に 光と雲を 追いかけて わたしも 見あげたい 風を ともに
あなたの 笑顔が どんなに みんなを 励ましているか 知っていますか 知っています その後に ふっと見せる さびしさを だから 世界をいつも 親しいものに してくれる あなたの 微笑みを 見つめています
手渡したい 言葉がある やさしさがある 祈りがある 明日がある 手の中に しまいこんで いつかは あなたに そっと 渡したいのです だから わたしの手は あなたの手を いつも 探しています