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さてここで 確認しておきたいのは 言葉が消えてしまったことに 僕らは気づいていないということにある しかし もう一つの確認すべき事実は 〈消えてしまったことに 気づいていない〉ことに はっきりと気づいているという点にある これは僕らの時代が抱えている 恐ろしさなのではあるまいか
消えてしまった言葉は やがて怨念のようなものとなり 心に影を残す これが内臓器官であるならば 要精密検査といったところであるだろう だが 精神の要精検など とうてい 聞いたことなどあるまい(笑) だからなのだ たとえ言葉が消えてしまっても 手遅れだという診断が 一向に出ないのは
恐ろしいことが起きるという予感ばかりが 胸の中を急いでいる 気持ちばかりが焦るのだけれど 追い抜かれていくばかりで 探している言葉に決してたどりつきはしないのだ それが消えてしまったという残念に責め立てられるから 急ぐしかないのだ 追い抜かれるばかりだ 実態のない恐怖そのものに
その言葉とは何か それを考えるほどに言葉がこぼれ落ちそうになる その言葉のために 今ある言葉を失う それを取り戻そうとするほどに また とめどなく言葉がなくなっていく だから僕らは沈黙するしかなくなっていく 消えてしまった言葉をかろうじて語ろうとする その言葉を飲み込むしかない
言葉が消えたのではない 僕らが言葉を消してしまったのだ 消えたいという欲望を抱いてる文言などない ならば 消滅させた理由とは 一体 何であろうか 誰かが口にしないうちに 誰もが口にしなくなったのだ 〈口にしないうちに 口にしなくなった〉 だから消えるよりすべがなかった 言葉がある
さて それでは問いたい 果たして 僕らが 消してしまった言葉とは そうして たったいま 思い出せた言葉とは 一体 何か
ある日 また 言葉が 消えてしまった 前触れもなく 突然に 僕らは顔を合わせて 何となく 物足りないと分かった それが 言葉の消滅だとは 気づいているけれど 話せない 〈話せない〉というよりは 語る言葉がない と直感し 口をつぐむしかないのだ 小さな フナみたいな心持ちで
言葉が消えたのではない 正確に言えば 僕らが 言葉を消してしまった 自らで消えていく 文言などないのだ 僕らは首をひねる ならば 消滅した言葉とは いったい 何だったのであろうか 顔を見合わせる だけど 一向に 言葉が出てこない
ある日 ある言葉が 消えてしまったのだ 思いがけず そのことに 僕らは 気が付かなかった ほんの一瞬のことである だけど 実は 強く 深く 感づいていた しかし 〈感づいていた〉ことをも 口にすることすら しなくなってしまい ある日 ある言葉が消えた
「詩の礫」への試行
福島知事:安倍首相式辞に違和感 「原発事故」文言使わず
本年も開催中です/2017 #空でつながる写真展5 Dearest Fukushima ~6年目の空に~ 著名アーティスト参加中!! 福島県伊達市梁川美術館 から始まった 東日本大震災復興支援企画 #空でつながる PJ ★ http://cannosan.wix.com/sora
本年も開催されております 私も 写真を 出展させていただきました 管野秀夫さん 小野田桂子さん 関係者のみなさん ありがとうございます / 東日本大震災復興支援企画 「#空でつながる 写真展vol.5」が3月に東京、大阪で開催
大震災6年:「鎮魂の詩碑」除幕式 福島・安洞院 – 毎日新聞
黙っていると 沈黙は深くなる だから つぶやきはじめる 僕たちのおしゃべりには 終わりがない この世界から 風の音が ひとつも 止まないことと 同じように
あなたの寂しさは あなたの 眼の奥にあります あなたの寂しさは あの空の かなたにあります あなたの孤独は この世界の この星の 孤独である 誰もいない 道がある 海がある 町がある
あなたの涙が 私に 教えてくれたこと 人は弱い 人は悲しい 人は切ない 人は人を想う 人は人を愛する 人は人に涙する あなたも 私も 共に 生きている そのような 孤独がある
あなたと 静けさを 育てつづけて いきたい あなたが静かに 涙を流していること わたしは知っている つもりです どうか 強がらないで ほしい あなたの 孤独を 知って わたしも 涙を 流します あなたと 育てつづけて いきたい
ぜひ 南相馬市 山田神社へ 足をお運びください ~ おやすみなさい
山田神社の本殿には 一昨年の春に 熊本の ある高校から 寄贈された お社が 納められています 熊本の 若者たちが 一心に製作して下さった お社が そのまま 納められてあります その当時の 熊本の みなさんからの 心の呼吸が 今も 聞こえるような気がします
本日は 40数名の方が 境内に避難して その後 津波に巻き込まれてしまった 南相馬の 山田神社に お伺いいたしました 高台に移されて 再建立されました 空は晴れ渡り 穏やかな 1日でした 神社に 手を合わせ 静かな 海を 見つめて まいりました
昨日は 福島市 安洞院にて 慰霊祭に参加してまいりました たくさんのご参加を ありがとうございました
4月に 熊本へ お伺いいたします 震災から1年の 被災地を歩き 詩を書き 熊本と そして福島を 生と死を 暮らしを 日本を あらためて 自分なりに 見つめたいと 思っています 震災から6年の 福島の朝に
本日は 東日本大震災慰霊塔のある 福島市 安洞院 慰霊祭「311 祈りの日」にて 深く 静かに お祈りを させていだきたいと 願います
黙礼 春のつぼみに涙を一つ あなたの静かな眠りに祈る あなたの分まで生きていく
黙礼 明日もまためぐり会いたい 山と木と光の波とあなたの影に 吹き渡る風と雲にささやく
黙礼 その木の実をてのひらに おもたさを知って欲しい ふるさとの夕暮れに
風が吹くのを待つのではない わたしが あなたが 風そのものになるのだ 夢があるのなら この街で育てていくのだ わたしの手の中にしか わたしの夢はない あなたの手の中にしか あなたの夢はない あなたの種子はない あなたの足元にしか あなたを育てる大地はない
生きているという たった一つの絶対を前に わたしたちは息をしているのです 宇宙の真ん中で
しとしとと 雨が わたしと あなたの ふるさとに 降っています 空に 雲に 野原に 街に 駅に 誰もいない家の屋根に
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