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私たちは 眠らせている 冬山の 獣道を 雪が降っている このままで いいのかな いいのか 雪 降りつむ
言えないことと 言いたいこと 言いたいけれど 言えないことと 言いたいけれど 言わないこと 言わないけれど 言いたいこと 雪が降っている
いまは 静かに 息を凝らしているだけさ 誰かが さっき 歩いただろ 足跡がさ 山腹を 上手に 歩いただろ 人間なのかな 猿なのかな 他の生き物かな あんまり歩くのが 上手いからさ 見とれたら 気が遠くなってさ 目が覚めたらさ 消えてたよ 足跡 雪が降っている 足音が聞こえる
正直な人 真っすぐに見つめると 見つめ返す人 僕は ここまで生きてきて そんな人を信じたいのです 僕も そう ありたいのです 眼の力を 持ちたい / 三島由紀夫の「偽善」 日本人の「偽善」 中原中也の「狐の革裘」 雪が降っている 雪が見つめてくる 真冬
解決したと思ってるんだろ 思っているよりも 全然 簡単なもんじゃない むしろ 深刻だ でも 顔をあげて 頑張っている人がいる そのことだけ 伝えておきたい うまく言えない