トップページ
詩
詩の礫
7月の15篇の詩
詩2015
エッセイ
ほんだなのまえではなしませんか
本棚の前でお会いしましょう
小さな窓を探して
いっしょに詩集を開きませんか~「毎日新聞」時評より~
エッセイ2014
エッセイ2013
エッセイ2012
ショートコラム
詩の読本
翻訳
Japanese
English
ムービー
こえのつぶて
プロフィール
facebook
twitter
検索:
風が
窓の前で
ためらっている
窓を開けて
どうぞお入り
うつむいて
あがりこみ
静かに語り
また出かけて行った
(No Ratings Yet)
読み込み中...
2017.09.01更新
トップページ
>
twitterの記録
> 風が 窓の前で ためらっている 窓を開けて どうぞお入り うつむいて あがりこみ 静かに語り また出かけて行った
わたしは 鳥の姿が消えてしまった鳥かごです 小さな翼と足があった時は わたしも 空の広がりを一緒に思っていたのに 鳴き声が聞こえてくることがあります せわしなく動き回る気配や 息遣いが はっと 目覚めて 鳥かごは 無人の部屋に 無暗に吊るされています
風は 窓のカーテンに顔を隠して 口ずさんでいる なつかしい調べに 耳を傾けてみる 小さな鳥の目に映る 野原が見えてくる気がした 芽吹く 新しい季節の入口が