燃えあがるような絵の具を心に塗りこめてさえずりながら鳥は丘のうえを飛んで行った きみは何かを忘れてしまったような気がして大きく振り向いた 手のなかにかじりかけの林檎があったことに気がついてそれをそのまま空へとほおり投げてその瞬間に通り過ぎていったものが新しい季節からの涼しさである
燃えあがるような絵の具を心に塗りこめてさえずりながら鳥は丘のうえを飛んで行った きみは何かを忘れてしまったような気がして大きく振り向いた 手のなかにかじりかけの林檎があったことに気がついてそれをそのまま空へとほおり投げてその瞬間に通り過ぎていったものが新しい季節からの涼しさである
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