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それでもまだ 鳥の影などひとつもないことも
だから 陽の光が皮膚を撫でるとき 樹木は屹立を奪う
地図が輝く波に晒されるとき 鳥の巣は青空を失くす
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2017.03.24更新
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> それでもまだ 鳥の影などひとつもないことも だから 陽の光が皮膚を撫でるとき 樹木は屹立を奪う 地図が輝く波に晒されるとき 鳥の巣は青空を失くす
台風が迫ってきてゐるね 僕たちの体の血の中に 」 「 僕の頭は惑星の裏側の藪で考えあぐねてゐるね 」
靴の中に藁を詰めているうちに体の重さが 加速度的に減少していくことを知った僕らは 鉛筆を削りながら芯を尖らせるしかあるまい 何故なら 原稿用紙の真ん中から 蛍光塗料の海が溶け出してくるからだ