希望

五月の雨 涙

制御とは何か。雨。

あなたの国は「制御」しているか、原子力を。涙を。

人類は原子力の素顔を見たことがあるか。

雨。

制御不能。

制御。あなたは、驚くほどにあなただ。あなたほど、あなたである人はいない。あなたであること。優しく留めることが出来るか。余震。そして僕は、そんなあなただから、愛しているのに。

あなたは誰よりも早く、しなやかに、あなたであり続ける。そんなあなたを愛しています。余震。あなた、大切なあなた。「大切な」の後には「あなた」しか、続かないのです。津波の後。安否不明。1万数千人以上。

「福島第一 制御困難」。来るべき時が来たのか。

制御の前線。「信じよう」。余震。

雨。細々とでも暮らせればいいのです。だのに。

明日、あなたは何をしていますか。明日も今日の延長を生きる。余震。

明日、あなたは何をしていますか。明日も今日の延長を耐える。余震。

放射能が降っています。静かな、静かな夜です。

家族を守りたい。

私は涙を制御することが出来ない。

「絶対」を信じていた 世界の「絶対」 日常の「絶対」 原子力の「絶対」

もはや 何の「絶対」だろう。「「絶対は無い」」ことの絶対か。

絶対は無いことの絶対 はないことの絶対 はないことの絶対 はないことの絶対 はないことの絶対 はないことの絶対 はないことの絶対 …

原子力の絶対 ふるさとの絶対 福島の絶対 日本の絶対 恋の絶対 金の絶対 あなたの絶対 人生の絶対 言葉の絶対 絶対の絶対

絶対の原子力 絶対のふるさと 絶対の福島 絶対の日本 絶対の恋 絶対のお金 絶対のあなた 絶対の人生 絶対の言葉 絶対の絶対

絶対を信じることしか出来ない 信じなければ 大地は 大河は 大海は 私たちを信じてくれない 放射能の雨 実感 何?

絶対に 生きる

私たちはここに生まれた。福島を私たちが信じなければ、誰が信じる。

「信じる」を信じる今。

故郷を捨てちゃいけない。

大きな青空。阿武隈川。雄大な安達太良山。会津の旗。太平洋のきらめき。

福島を捨てるな。

最後の家とせよ。

誰もいない 福島 雨の夜に 静かに 僕たちの魂は 濡れた闇を眠る

誰もいない 福島 静かな雨と朝焼け 雨があがる

静かな「静けさ」が 光に包まれていく 産声が 大きく 強く たくましい朝だ

父親になったばかりのその手に 生まれたばかりの 我が子を抱きとった たったいま

目をあけた 福島の子よ

涙に濡れずに

雨の夜を歩き通した 子どもよ

一番最初の きみの 夜明けだ

生まれてきて くれて ありがとう

明けない夜は無い