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大きな見出しばかりに見とれて 大きな声に耳を奪われていると 小さな見出しを探したり 小さな声に耳を傾けることを 忘れてしまいがちになります 気づいてください わたしたちの毎日は 小さな見出しなのです 小さな声なのです
死んでしまいたい そんな時があるって聞かされると わたしは次の言葉をかけられなくなってしまうのです わたしだって何度も そんなふうに思う夜があるから 眼をつぶってあなたと二人 裸足で暗い道を歩いている気持ちになります だから わたしと 手をしっかりと握って 眼を開きませんか
たった一人で生きてはいけないことにはっきりと気づかされるとき それは 自分が本当に孤独な存在であることを認めたくないときでもある だけどそんな深い寂しさを知って分かることもある あなたを たった一人にしてはいけないのだということを
力が湧いてこないときほど 忙しい仕事が山積みで声をあげたくなるけれど そんなときほど誰もが同じように忙しいから 話しなんて落ち着いて聞いてくれないものだ だから窓を開けてしばらく呆然としてみるといい あなたにもわたしにも 飛行機雲が見つかるはずです 同じ未来を見つめているから
許せない怒りがこみあげているけれど それをぶつけるわけにもいかなくて そんなときは まず深呼吸することにしている でも それでもおさまらないものが 本当の怒りなのですけれど 深く 息を吸います 吐く やられたら やり返すじゃだめなんだって 少しだけ 思いつくのです もう一度
わたしなんて 何の役にも立たないと思ってしまう そんな時は 口笛を吹く そして 思い浮かぶメロディを 口ずさむ 出来れば 大声で歌ってみる 誰も聞いていないけれど わたしは聞いている たった一人のこの部屋で あるいは森の小道で 真昼の駅の地下の雑踏で わたしは聞いています
詩の礫
ささったままの とげが抜けていない
きみの椅子が ある日 ある場所に なくなってしまっていても 気にすることはない また新しい場所に 新しい椅子を 見つけてくれば いいだけなのだ
元気が出なくたって しかたがないじゃないか 自分で 自分を 時には 欠席してしまってもいい 一日を まるごと 自分を 休んでしまって 過ごしてみても いいんじゃないだろうか
水たまりで 虹が生まれているのは あのときに きみが ふいに 深い山に眠る 鬼百合の息の長さを 数えてしまったからなのかもしれない
足もとに 遠い記憶が 濡れているのは 思い出すことの出来ない 草原の一日が にわか雨をしきりに受けているからだ
若葉が眼に染みるのなら それはきみの怒りが 青々とした空を 映しているからだ
優しさに 気がつかないまま 小さな私は ブランコに乗っている 取り戻したい 祈りながら ブランコは 前へ 後ろへ 地面を蹴って 空を見あげたまま 小さいまま 前へ 後ろへ
満員電車の中で 知り合いに 会った やがてホームにたどり着いた 降りるときに 手を振ってみたけれど その相手は 人混みの中に 埋もれて ケータイに夢中で 気がつかなくて あきらめて 僕は きっぱりと降りた 振られた手だけが いつまでも宙を舞っている ばいばい
あの日から 変わったことと 変わらないことがある ごまかしてはいけないことがある
心をとどけるということは 雲をつかむような 話なのかもしれない だって 思いは見えないものだし とどけるにしたって どうすればよいのか よく分からない だけど 浮かんでいるだろ 僕たちの 暮らしに ほら いつも
豊中混声合唱団の歌声をお聞きください〜[radiko.jp]詩の礫〜和合亮一のアクションポエジィー | RFCラジオ福島 | 2017/06/02/金 | 6:45-6:55 #radiko
ぜひ お聞きください 福島の力を感じました 昨晩から たくさんのメッセージをいただいております ありがとうございます 関係者のみなさまに深く感謝いたします / 「楽譜を開けば野原に風が吹く」オケバージョン 信長貴富 曲/和合亮一
ありがとうございます
ぜひ お聞きください 福島の力を感じました / 「楽譜を開けば野原に風が吹く」オケバージョン 信長貴富 曲/和合亮一 https://youtu.be/1ePvzVnMMpw @YouTubeさんから
「夜明けから日暮れまで」の続編 そんな想いで作らせていただいた 新曲です お聞きください 「楽譜を開けば野原に風が吹く」 信長貴富 曲/和合亮一 詞 https://youtu.be/VhjPfRl3fSY @YouTubeさんから
わたしは忘れられてしまった白い傘です 座席の手すりに置かれているまま どこまで 運ばれていくのでしょう きれいにまとめられてしまった寂しさを 誰も 気づいてなどくれないのでしょう 立ったままで ずっと静かに震えていること
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