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私の人生を 鬼の目つきで照らし出す 閃光 激しい水しぶきに 呆気にとられて 震えるしかない 断言と共に 船が 近づいてきて 私の安否を問う 叫びの声 ああ 私たちは ゆめゆめ 忘れることはない あの日の津波で 雨の彼方へと運ばれていった人々を
明け方の突然の雷雨に目覚める そのまま降りしきる 私は眠りのさなかで 泣いていたのか
しかし それを叱りつけるかのようだ けたたましさ 稲光だ 雨粒が 叩きつける野原で 私は 布団を敷いて 寝がえりをするしかない
はるか遠くの浜辺の 津波で残った たった一本の木が 私やあなたの 庭に 街に 通りに 立っている 私もあなたも あの波にさらされて 残ったその影に 立たされている 朝の太陽にしがみつき 真昼の時報にしがみつき 夜の食卓にしがみつき 生きている
[焦点 feat.和合亮一] あらかじめ決められた恋人たちへ https://youtu.be/9f8VifnvlUc @YouTubeさんから