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燃えあがるような絵の具を心に塗りこめてさえずりながら鳥は丘のうえを飛んで行った きみは何かを忘れてしまったような気がして大きく振り向いた 手のなかにかじりかけの林檎があったことに気がついてそれをそのまま空へとほおり投げてその瞬間に通り過ぎていったものが新しい季節からの涼しさである
わたしは 夜明け前に 雲になり 風になり 眠ったままの あなたの窓をたずねて 開いたままの手帳に 新しい予定を 書き込みたいのです 晴れの日 雨の日 雷の日 誕生日 夕暮れの日 祈りの日 余白のまま 時はまだ 空のうえにあります 鳥をあそばせます 光の輪をつなげます