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雲が通り過ぎていって 贈りたいものがある 記憶のなかの 花のつぼみとひとすじの涙を この世界にきみが生きている証しを 風が吹き過ぎていって 囁きたいことがある 手帳に はさめている 四葉のクローバーのことを これからきみに訪れる幸運を
列車が通り過ぎていって 見つめたいものがある 駅のホームに咲き始めた小さなクロッカスを それに微笑んでいる優しいきみを 季節が過ぎようとして 分かり合いたいことがある 僕ときみに 育ち始めている静かな愛を 立ち止まり ふり返り やって来る春を
あなたの眼の中を疾走する雲
あなたのまなざしのさきに つぼみがあるのです いつ咲くのか その力をそこに秘めて ふと色づいている それぞれの一個に 尽きることのない 風の泉を知りたいのです
あなたのまなざしのさきに つぼみがあるのです その内側に 燃える火をみつけて 深呼吸するのです 山や海や野原を駆ける 地球の影が 立ち止まって 木の傍らで 歌っているのです
「夜明けから日暮れまで 」https://www.youtube.com/watch?v=P6S6Q29VNU4&sns=tw … @youtubeより