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ああどうしてこんなに 静かなのだろう わたしも あなたも この調べそのもの わたしは 草原を行く雲の影だ あなたは 丘の家の その窓だ
静かな音楽のあとで わたしたちは 語り 手をにぎり わたしは木となり あなたは風となり わたしは枝と葉をなびかせ あなたは わたしを いつまでも揺らしている
静かな音楽のあとで わたしたちは 語り 涙を拭かなくてはならない どんなに とめどない 悲しみが眠っていて ふとしたことでそれがあふれてくるのかを
静かな音楽のあとで わたしたちは 語りださなくてはならない どんなに それぞれが 小さくて弱い人間で ひとつひとつのことに傷ついているのかを
余震よ その手を止めては どうか
あの大樹になりたい 一つひとつの枝に 一つひとつの葉に
あの大樹になりたい 一つひとつの枝に 一つひとつの葉に
あの大樹になりたい 一つひとつの枝に 一つひとつの葉に
僕たちは 探しているのです いつもの言葉で いつも 言葉を