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3月29日付 毎日新聞朝刊(夕刊)連載記事「詩の橋を渡って」
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2017.04.01更新
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> 3月29日付 毎日新聞朝刊(夕刊)連載記事「詩の橋を渡って」
燃えあがるような絵の具を心に塗りこめてさえずりながら鳥は丘のうえを飛んで行った きみは何かを忘れてしまったような気がして大きく振り向いた 手のなかにかじりかけの林檎があったことに気がついてそれをそのまま空へとほおり投げてその瞬間に通り過ぎていったものが新しい季節からの涼しさである
震災の年の夏に 小高町と浪江町に 防護服を着て入りました 避難をしたばかりの町がありました 干されたままの洗濯物や 開いたままの窓や 転がった靴など… 誰もいないスーパーの駐車場を歩きました 店内で 静かに回転している音が あの日から ずっと止まらずに動いているのだ 耳を澄ませて